第9章 ハッピーウエディング、の巻
ニノが家に来ると言うので
何時も以上に(実際何時も定時になると一目散に家に帰るので何時もと変わらないけど)急いで帰宅すると
なんとまた智くんとニノが抱き合ってイチャイチャしていた
(仲良過ぎだよな、この二人は)
昔からの友達だって言うのは知ってるし
ニノは相葉くんの恋人で、怪しい関係になり得ないのは解っていても、やっぱりヤキモチは妬いてしまう訳で
俺は見るなり二人を引き剥がした
(智くんが俺のコト好きじゃないなんて言いだした時はそのまま死にそうになったけど…)
好きじゃなくて、愛してる、だもんねぇ〜♪
「……ぐふ///」
「何をまた思い出し笑いしてるんです、気持ち悪い」
玄関で靴を履いているニノが冷たくそう言い放った
「…良いじゃん」
「精神衛生上、良くないです」
「そんなに!?」
「もう、ニノったら、イジワル言わないで?」
智くんがヘコむ俺の腰に腕を回して言った
「大野くん、撫で肩を甘やかし過ぎじゃないんですか?」
「また…それより、本当に送って行かなくって良いの?」
ニノは靴のつま先をトントンやりながら苦笑いした
「何処の世界に28にもなって自宅まで送ってもらう男がいるんですか」
「でも…ニノ、可愛いから」
智くんは心配そうにニノの顔を覗き込んだ