第9章 ハッピーウエディング、の巻
「あ〜あ、泣いて行っちゃった」
「あ〜あじゃ無いだろうよ!!」
止めを刺した癖にっ!!!
「大野くんの事は一まず置いておいて、実は何なんです?」
「おおお置いておけないでしょうがよっ!!!」
ニノは慌てふためく俺をよそに、真っ赤になった目をゴシゴシ拭きながら言った
「浮気して無いんでしょ?」
「し、して無いってば!!」
「じゃあ、大丈夫でしょ…んで?実は?」
「……」
俺は仕方なくニノに結婚式の話しを聞かせた
「なんだ、そうゆう事ですか」
「だから、全部誤解だよ(苦笑)」
「ふ〜ん、でもさそれ、大野さんに言ってあげた方が良いんじゃないですか?」
「…やっぱ、そう思う?」
ニノは棚に戻した雑誌をもう一度手に取ると、俺に押し付けた
「サプライズも良いですけど
こうゆのは、二人でアレコレ考えて決めるのも楽しみの一つなんじゃないんですか?」
「…そっか…うん、そうだよね!」
よし、そうと決まったら、早速智くんに…
…って
「…さ、智くん何処行ったろう?」
「家に帰ってるんじゃないですか?」
「そ、そうかな?」
「あの人は」
ニノがさっきとうって変ってやんわりと笑って言った
「櫻井さんのトコロ以外に行くトコなんか無いんですから」