第9章 ハッピーウエディング、の巻
「にに、ニノ?(汗)」
「…何で…何で大野くんばっか…そんな、悲しいめに…
…大野くんが、可哀想すぎるよ…///」
「……ニノ」
俺は雑誌をニノの手から取り上げると棚に戻して、震えながら涙を零す智くんの親友を抱きしめた
「…ありがとうニノ…智くんの為にそんな…智くんのコトそんなに想ってくれて…
…ありがとう」
「………」
ニノが鼻をすすりながら顔を上げた
「……浮気、したんじゃないの?」
「しないよ、する訳ないじゃん(苦笑)」
「じゃあ、何で結婚情報誌なんか見てたんです?」
「うん、実はね…」
俺は可愛く鼻をすするニノを腕に抱きしめたままちょっと考えた
(どうせ式に呼ぶんだから、ニノには早めに言っておいた方が良いよな?)
「実は、何です?」
「うん、実は…」
「………翔、くん?」
「「え?」」
振り向くと今度は、料理本片手に目を見開いて固まる愛しい妻
「…あ、智くん」
「……なに、してるの?」
「ん?何って………………Σんはっ?!」
涙をはらはら流すニノをしかと抱きしめる俺
いくらニノが友達だって言ったって、この状況は説明しずらかった
「いいいいや、だからコレはつまり…」
「………ちちくりまんぼう」
Σなななに言ってるのニノ!?
「…ひ、酷い…翔くんもニノも、酷いよ…」
「ちょちょちょ…ちょっとまって智く…」
べチッ
料理本が俺の顔面をHIT
「翔くんのバカぁーーーっ!!!////」
「Σさささ智くんっ!!!(汗)」