第9章 ハッピーウエディング、の巻
「…飲む」
「ふふ、ちょっと待ってて下さいね(笑)」
クスクス笑ってキッチンに行くニノ
僕は、その後ろ姿をぼんやり見ながら思った
(絶対浮気なんかじゃないもん///)
だけど、僕に隠し事する人でもないのに…絶対なんか隠してる
(訊いたらイケナイ事なのかな?)
「……」
絶対、ぜぇーーったい無いって思うけど…
もし
もしも
万が一ニノの言う通りなら
それは“浮気”じゃなくて“本気”
「……」
もし、そんな事が本当になったら…
「……死んでやる(泣)」
「な、何物騒な事言ってるんですこの子は!?」
キッチンから二人分のカフェオレを持って戻って来たニノが珍しく慌てた声を出した
「…だって」
ずっと一生一緒だって約束したのに、そんなコトすんなら僕だってもう約束守んないもん
そんなコトになったら死んでやるんだから!!
「…くすん」
「バカですねぇ泣く事無いでしょうに(苦笑)」
「だってぇ///」
「はいはい、よしよし(笑)」
僕はニノに頭を撫でて貰いながら、やっぱりちゃんと何があるのか訊こうかな?
って思っていた