• テキストサイズ

Stay Gold〜翔と智のラブラブ新婚日記

第2章 新婚な俺たち、の巻


.




「……ぅう………はっ」



僕は悪夢から目覚めてベッドの上に飛び起きた



「……!」



起こしてしまったかもと翔くんを見ると、翔くんは眠っているみたいだった



(良かった…こんなトコ見られたら心配させちゃう…でも、どうしよう…)



まだ涙が勝手に溢れて来て、止まってくれそうにない

僕はそっとベッドを抜け出して洗面所に行った



「酷いカオ…」



鏡に映った僕の顔は、涙でびしょびしょで、目も鼻も真っ赤だった



僕は時々昔の夢を見る

それは何時も同じ夢


潤くんが…僕を置いて行ってしまう夢


僕がいくら行かないでと叫んでも、潤くんは振り向きもせずに行ってしまう

僕はどんどん遠くなる背中に向かって、ひたすら“行かないで”と叫ぶ



…そんな夢を見る



「…僕には翔くんが居るのに…ずっと傍に居て…ずっと僕だけ見ていてくれてるのに…」



僕は何でそんな夢を見てしまうんだろう


自分が情けなくて…翔くんに申し訳なくて…また涙が溢れて来た



(僕のばか…)



悔しくて悲しくて、思わず声が漏れそうになる



(だめ…翔くんが心配しちゃう…泣いちゃダメ…!)



そんな気持ちと裏腹に止まらない涙



「…ぅっ……ぅぅ……」



僕は両手で顔を押さえた



.
/ 1714ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp