第2章 新婚な俺たち、の巻
.
(…止まれ…止まってよ…)
と、不意に優しく後ろから抱きしめられる
「……!!」
翔くん…起きちゃった…!!
(どうしよう…泣いてるトコ見られちゃった…何て言えば…)
「…ベッドに戻ろう?大丈夫、俺はずっと傍に居るから」
「……!!」
どうして泣いてるのって、聞かないの?
…知ってたの?僕が時々泣いてたの……知ってたんだね
「…しょ…くん……ぅっ……うわーんっ」
何も聞かない翔くんの優しさが、嬉しくて
何時までも昔のコト引きずってる自分が、情けなくて
僕は大声で泣きだした
(…翔くんごめんなさい…翔くんありがとう…翔くん…)
…大好き
翔くんは泣きやまない僕を黙って優しく抱いていてくれた
そして
ようやく何とか泣きやんだ僕をふわって抱き上げて、ベッドまで連れてっいってくれた
「…おやすみ、智くん」
「…おやすみ、翔くん」
僕は大好きな翔くんの腕に抱かれて、また眠りに就いた
…今度は僕の愛する旦那様の夢が見れますようにって、思いながら…
.