第8章 智くんのお父さん、の巻

「…本当に、その媚びた様な顔が、瓜二つだわね」



迫力満点のおばさんが舐めまわす様に智くんを見る



「そ、そ、そんな事より、ははっ…話って何です！？」



俺は目が合ったら石にされそうな勢いのおばさんの視線から庇う様に、智くんを背中に隠した



「…坂本！この男はダレ！？」

「はい、奥様。何でも、智様のパートナーとか…」

「パートナーですって？」



そ、そ、そ…そんなに睨んでもまま負けないぞ！！



「…穢らわしい」

「んなっ！！」



何ですとぉ！？



「母親が娼婦なら、息子は男娼ってとこかしら？ああ嫌だ、血は争えないわねぇ」



—ぷち(←あ、何か切れましたね(笑))



「ちょっとまてや！このくそばばぁ！！(怒)」

「しょ、翔くん落ち着いて！」

「まっ！くそ…何て下品なのかしら！」

「何だとこらぁ！おばちゃんのモノ言いの方がよっぽど下品だろうが！！」

「翔くん！！」



俺はどんなに悪く言われても構わないけど、智くんを貶すヤツは許さねぇ！！



「おお、嫌だ。なんなの、この男は！娼婦に集るヒモのチンピラみたいね！」