• テキストサイズ

Stay Gold〜翔と智のラブラブ新婚日記

第8章 智くんのお父さん、の巻





「……教授がね」

「ん?」



智くんが俺の首筋に頭をスリスリしながら言った



「僕、今日ね、絵を描きに行ったんだ…それで、久しぶりに教授に会ってね…言われたの」

「…なんて?」



智くんは俺の首筋に頭をくっつけたまま、目だけを俺に向けると言った



「もっと、我儘になれって」

「そう…で、我儘言ってみたの?」

「うん…我儘になんなかったけど」

「はは、ゴメン」

「うふふ…それとね」

「ん?」



智くんは俺に寄り掛かっていた体を起こすと、俺の方に向き直って首に腕を回した



「僕は一人じゃ無い、みんなに愛されてるんだって、言ってくれた」

「…そう」



嬉しそうな智くんを見て、俺はちょっとヤキモチを妬いていた



(…やっぱり、教授は大人だなぁ…敵わないよ)



「それでね、僕さ、思い出したんだ」

「ん?何を?」

「翔くんが初めて僕の部屋に来た日ね」

「…うん」

「僕、翔くんの笑った顔が、教授に似てるなって思ったんだ」

「…俺が…教授に?」

「うん、そう」



俺は教授に会った事ないからな…何とも言えないけど…



「教授がね、僕が初めて本気で好きになった人なの」



/ 1714ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp