第2章 新婚な俺たち、の巻
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夕飯の後、二人で仲良く風呂に入った俺たちは、しばらくの間リビングでまったりした後、就寝のために寝室へ入った
「楽しみだけど、やっぱりちょっと緊張しちゃうな」
セミダブルのベッドに潜り込んで、俺の胸に抱きつくようにして寝転ぶと智くんが言った
「俺の弟妹に会うのが?」
「うん」
智くんは話しながらくちゅくちゅ目を擦った
「あぁ、ダメだよそんなに擦っちゃ!赤くなっちゃうよ?」
「むぅ〜…だってかゆい」
(Σぐぉお〜っ!!可愛いよぉっ!!!…今すぐ食べてしまいたいっ////)
でもダメだ!
今日はもう帰った傍から智くんを頂いてしまったんだから…
(無理して身体を壊したら大変だし、明日きっと智くんしんどくなっちゃう)
本当は何時でも何処でも智くんを愛したかったけど、可愛い智くんにそんな無理はさせられない
(こうして抱き合ってるだけでも十分幸せだし///)
智くんには、絶対辛い思いはさせたくなかった
前の彼と付き合っていた頃は、たまに身体に痛々しい傷跡が残ってたりして……本当に辛かったから
(どんな扱いをされてたんだろう)
智くんは何て言うか
物凄く受け身な体質で、きっとどんな無理を言われても、恋人の為なら我慢して言う事を聞いてしまうんだろう
何故、そんな風にまでして恋人とカラダを繋げたいと思うのかと言えば
恐らく智くんは…人肌が恋しいんだと思う
だから
自分の中の不安とか、寂しさを埋める方法が…身体を繋げる行為になってしまっていたのだ
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