第8章 智くんのお父さん、の巻
Σうきゃーーっ!!可愛いよぉーーーっ!!!
「会社行きたくないよぉ〜!!」
「そんなコト言っちゃダメでしょ?
しょおくん、僕イイ子で待ってるから、お仕事頑張ってきてね?」
くそぅっ!そんな顔して言われたら…
「櫻井翔、お仕事頑張って行って参りますっ!!」
「はぃ、いってらっしゃい♡」
そんな訳で本日も駅まで超ダッシュ!
良いんだ、俺最近プチメタボだからっ!!(泣)(←其処まで酷くはありません)
と
超絶ダッシュをかましている時に、この界隈ではお見かけしない様な、黒いサングラスに黒いスーツの男とすれ違った
「なんだかスパイみたいな格好だな…何処、行くんだろう?」
確かに、こんな住宅街にそぐわない格好だったから目立っていたのもあるんだけど
何て言うか…虫の知らせ的なことだったんだろうか
俺はその男の事が、気になって仕方が無かった
会社に着いてからも
ずっとその男の事が何だか気になっていて、俺は何時も以上に早くお家に帰りたくて仕方がなかった
そしてフライング気味に会社から帰った俺は
その男が、俺と智くんのラブラブな新婚生活に、暗雲を齎す便りを伝えに来た事を知ったのだった