第8章 智くんのお父さん、の巻
「智くん、行って来まぁ〜す!」
「あ、翔くん忘れ物!」
「え?忘れ物!?…カバン持ってるし、定期持ってるし、財布も…」
「違うでしょ!ん〜っ!!///」
その日の朝
ちょっと寝坊してしまった俺がドタバタと玄関を出ようとしたら、智くんが可愛いお口を尖らせた
(Σはっ!俺とした事が一番大事な朝の日課を…!!)
「行ってきます、智くん」
—ちゅっ(←朝の日課)
「うふふ…行ってらっしゃい///」
嬉しそうに顔を赤く染める智くん
(あぁ、時間が無いっていうのに、どうしてそんな可愛い顔をするんだ君はっ!!///)
「智くん…」
—んちゅっ
「んっ…翔くん…遅れちゃうよ///」
「だって、智くんが可愛いから…」
—んちゅぅ〜っ
「ぅん…ダメだってば///」
「だってぇ〜…」
—んちゅぅう〜〜っ
「はぁ…しょおくぅんダメぇ///」
「あぁ…さとしぃ〜だってぇ///」
「ぅ〜ん、呼び捨てにしちゃ、イヤんっ////」