第2章 新婚な俺たち、の巻
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「ふぁっへ!」
「だってじゃないの!…もぅ、またお口に一杯入れてしゃべるから…」
智くんはにこにこ笑いながら小言を言って俺の顎についたカレーを拭いてくれた
「ちゃんとごっくんしてから話してね?」
「はーい!…もうちょいカレー足して?」
「ちょっとだけだよ(苦笑)」
そんなこんなで、智くん特製激うまカレーを思う存分食べまくった俺は、死ぬほどお腹いっぱいになった。(←そりゃね、そうでしょうよ)
「…はぁ、苦しい…」
「あんなにいっぱい食べるから(笑)」
食いすぎて悶絶する俺に、智くんがお水と胃薬を俺に手渡した
「薬?別にお腹痛くないよ?」
「今はね。
でもカレーって意外と脂っこいから後で胃もたれしちゃうよ?
だから、今の内に飲んでおいた方がいいから」
「…智くん!」
なんて優しくて気が利くのっ!!
君は妻の鏡だっ!!!(感涙)
「ありがとう智くん!愛してるよ!!」
「///わかったから、薬のんでね」
「はぁーい!」
俺が胃薬を飲んでいる間も、智くんはテキパキと夕食の片づけを済ませていく
一緒に暮らし始めて最初の頃は、俺も片付を手伝おうとしてたんだけど
智くんが、コレは僕の仕事だから翔くんはゆっくりしててと言うので
最近は大人しく智くんに任せっきりにして、片付けが終わるのを待つ事にしている
「翔くん何か飲む?」
「俺はいいや、もう何も入んない(笑)」
「ふふ、そだね」
片付けを済ませた智くんが、自分の食後のカフェオレを持って俺の隣にちょこんと座る
俺は智くんの手に持ったカップを片手に持たせて、もう片方の手を握った
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