第43章 我が家にヤツがやってきた!、の巻
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それから数時間後
帰って来てから少々バタバタしたものの、俺は智くんとニノの三人で、至って平穏に夕飯を済ませた
んで
もしかしたら、やっぱり気が変わったから泊まって行くとか言うんじゃないかと若干疑っていたニノは
夕飯を食い終わると、案外すんなりじゃあ俺はそろそろ帰りますと言って席を立った
「どーも、ご馳走さまっした」
「此方こそ、今日は色々ありがとうねニノ♡」
「いえいえ、また何かあったら直ぐに連絡して下さい、飛んできますから
あ
何もなくて連絡してくれても構いませんよ、それでも飛んできますから。」(←笑)
「うん、ありがとう(笑)」
「んじゃ、またね大野くん」
ニノはそう言って智くんの手をにぎにぎすると
(俺には挨拶もせずに)空にまた来るぜハニーとか言いながら帰って行った
「……さてと、翔くんもうお風呂入っちゃう?」
空を抱っこした状態で暫く玄関に立っていた智くんが、そう言って俺を振り向いて見る
俺は、智くんの肩を抱き寄せるとその耳元で囁いた
「うん、入る…一緒にね?」
「ん?空ちゃんと三人で入るの?」
「…………そうでなく。」(←泣きそう(笑))
昨夜は全く甘い雰囲気に持って行けなかったので
今日は智くんと二人でイチャイチャお風呂で戯れて、そのままベッドへなだれ込もうとか思い
一緒にねって、思いきり甘い声で誘ったつもりだったのに
空と三人でなんて言われて思いきりヘコむ俺
んが
智くんはそんな俺の男心にはまるで気付かないらしく、キョトンとした顔で首をかしげている
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