第7章 思い出の別荘、の巻
「いやぁ〜、ホントに上手いね智くん…俺、全然敵わないや」
「昔、結構やったからね(笑)」
スティックを腰に回して斜めにビリヤード台に腰掛けてる智くんは、なんだか格好イイ
ビリヤードの球を突く姿も決まっていて、めちゃくちゃ格好良かった
(う〜ん、智くんは何をやっても絵になるなぁ///)
「ちょっと休憩する?翔くん」
「うん、そうしよう」
俺達は部屋の隅に置かれたソファーに腰掛けた
「なんか、久しぶりだね、こんなニノんびりしたの」
「そうだねぇ智くん」
智くんはソファーに座ると、さっそく俺の腕に絡みついた
…もう、きっと癖になってるんだな(笑)
「…ねぇ、本当は、嫌だよね?」
智くんが俺の腕にぎゅうぎゅう抱きつきながら言った
「ん?何が?」
「…僕が、潤くんの話しするの」
「まあ、そりゃね?
可愛い奥様が、元彼の話しをするの聞いて、良い気持ちはしないよ?」
「…そうだよね」
絡みついた俺の腕に顔をくっつける智くん
「でもさ、昨夜話したでしょ?智くんは、それで良いんだよ」
「…そんなの、変だよ」
智くんはそう言うと、俺の腕を甘噛みした
「変?」
「…ふぁって、ふぇじゃん…(だって、変じゃん)」
「ん〜…まあ、そうだね…変なのかもね?」
「……」
俺の腕に食い付いたまま、黙り込む智くん
俺はその顔を捕まえて、自分の方に向けさせた