第7章 思い出の別荘、の巻
智くんの口から、事あるごとに飛び出す“潤くん”ってワード
全然気にならないと言ったら、やっぱり嘘になる
でも、ココは智くんと松本くんの思い出の場所
…仕方ない
「ホント、大野くんって、何でも出来るよね」
肩を落とす俺に助け船を出す様に、ニノが言った
「そんな事無いよ」
「そんなコトあるって」
ニノがさっさと上がって、ビリになった相葉くんにトランプを投げつけながら言った
「結局、トランプも全勝だしさ」
「たまたまだよ」
「ビリヤードも上手いし」
「結構やったから」
「絵も上手だし」
「だって、勉強してたから」
「料理も上手いし」
「趣味だよ」
「ニノは、エッチがうまい♪」
「黙れっ!相バカッ(怒)」
ビリヤードのスティックを持ったニノが相葉くんを追いかけて、まるでコントみたいにドタバタと地下室を出て行く二人
「……行っちゃたね(笑)」
「二人でやろうか、智くん(笑)」
ちょっとの間、二人の帰りを待ったものの、一向に戻る気配が無いので
俺と智くんは二人でビリヤードをするコトにした