第41章 にの、青春の青い思い出!?、の巻
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「なんだニノ、起きてたの?(笑)」
言いながら奥へ行って部屋を覗くと、ニノが床に敷いた布団に包まって、目だけを出した状態で俺を見た
「…悪りぃかよ、起きてて」
「悪くないけど、運転するんだからちゃんと寝といた方が良いんじゃないの?」
俺がそう言うと、ニノは布団から目だけを出した状態のままで、そっぽを向いた
「…寝れなかったんだから仕方無いだろ///」
「何で寝れなかったの?」
そう言って部屋に上がると、ニノは再び俺に視線を戻した
「…………だって///」
「別に、嘘ついた訳でもないじゃん?
ニノ、一度も俺以外とは付き合った事がないとは言わなかったんだし
…付き合った事があるとも言ったこと無かったけどさ(笑)」
「…………/////」
俺がそう言って笑うと、ニノは、なんだかふてくされた顔をして、完全に布団の中に潜ってしまった
「にぃ〜の?」
「…………バックはヴァージンだったぞ////」
「ん?」
布団の中に潜ったままで、ニノがボソボソ言うのを聞き返すと
ニノが、また目だけを布団から覗かせた
「………高校の、卒業式の日に……俺、アイツにヤられそうになって……
……そんで、怖くなって逃げて……
……それっきりバックレたんだ///」
「あ〜、そうだったんだ(笑)」
俺は笑いながらそう言うと、ニノが包まっている布団の中に潜り込んだ
「……だから、アイツが根に持ってても、仕方無いんだ……俺、ヒドいことしたから、アイツに…///」
「まあ、相当なトラウマになったろうね、そりゃ(笑)」
「………////」(←めっちゃふてくされた顔をしている)
「でもまあ、仕方無いよね…さっきも言ったけどさぁ
青春なんて、そんなもんだよ(笑)」
ニノは、俺がまた笑ってそう言うのを聞くと、ギュッと俺に抱き付いた
「………怖かったけど……お前んときは、嫌じゃ無かった////」
「ん?」
「………俺、アイツにヤられそうになった時、怖くて、めっちゃイヤで……そんで、逃げちゃったんだけど……
……雅紀との初めての夜も、怖かったけど………俺、雅紀になら、あげても良いって、思った……
…………多分、雅紀のコトが、好きだったから/////」
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