第41章 にの、青春の青い思い出!?、の巻
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──閉店後のBAR Lotus──
(………そっか、ニノ……俺が初めてだったんじゃないんだ)
俺は、店の片付けの手を止めて
ニノが仮眠を取っている奥の部屋を見た
ニノの元彼だと言う男が帰った後
おーのくんとおしゃべりするニノは、一見何時も通りに見えた
でも、多分それは上辺だけで、元彼の突然の来訪にかなり動揺していたんだと思う
その証拠に、おーのくんと櫻井くんが帰った後ニノは
俺の方を極力見ないようにして、俺と殆ど会話らしい会話をしなかった
で、何時の時間になると「仮眠してる」と一言だけ言い残して、そそくさと奥の部屋へ引っ込んでしまったのだ
(まあ、確かにさ、自分がニノの初めての彼氏じゃなかったのは残念だけど
そんなに後ろめたく思わないでも良いのにさ…)
あそこまで露骨に、後ろめたいんですって態度を取られると
逆に、ただ付き合ってたってだけじゃなく、何か俺には言えない様な事があるんじゃないかとかって勘ぐってしまう
(………ま、無いだろうとは思うけども。)
ああ見えて真面目なニノは、多分俺に、俺以外に付き合っていた男が居たことを黙っていたのを後ろめたく思っていたんだろうって思う
だから、あんな風に妙にこそこそしているんだろうなぁって思うんだけど…
(……まさか、セックスもアレが初めてじゃなかったとか言わないよね?)
ニノの余りのこそこそっぷりに、有り得ない疑念が沸き起こって来た
(いや、確かにあの様子から言って初めてだったろうって思うんだけど…)
ニノと初めて結ばれた夜を思い出して首を傾げる
(…アレが初めてじゃなくて、初めてを装った演技だったら、かなりショックなんですけど(苦笑))
あんなに可愛く色っぽく、初めての行為と快感に震えていたあの姿が演技だったら、そりゃあもう…
「………ブルーズボンものだな。」(←ブルーリボンの間違いです)
「青いズボンがどうかしたのか」
つい、声に出して呟いたら
その呟きに、ニノが奥の部屋からツッコミを入れた
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