第41章 にの、青春の青い思い出!?、の巻
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「智くん…」
「……でも、僕ね?」
智くんは、俺の胸に顔を埋め、甘える様に抱き付いたまま話を続けた
「僕、翔くんと出逢って……翔くんと愛し合う様になって
初めてね……自分が生まれて来た意味を見つけることが出来たんだよ」
「生まれて来た…意味?」
そう聞き返して俺が首を傾げると、智くんは俺に抱き付いたまま、また少しだけ顔を上げた
その美しい顔からは、さっきの哀しげな陰は消えていて
代わりに、柔らかな微笑みが浮かんでいた
「うん。
だって僕、貴方に出逢う為に生まれて来たんだもの
だから、やっぱり生まれてきて良かったって
…生きてて良かったって、思った」
「…俺に、出逢う為…それが、智くんが生まれて来た意味なの?///」
「そうだよ」
俺に出逢う為に生まれて来ただなんて、超絶嬉しい事を言う智くんをギュッと抱き締める
抱き締められた智くんは、俺と同じ様に嬉しそうに俺を抱き締めながら言った