第41章 にの、青春の青い思い出!?、の巻
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「そうでしたっけじゃねぇよ」
俺は、この期に及んですっとぼけるニノに文句を言いながら
ニノの元彼がすんなりお帰りになったので、内心メッチャほっとしていた(←笑)
(いや、一時はどうなるコトかと思ったぜ(汗))
BARの入り口付近でニノの元彼に遭遇した俺は、自分には全く関わり合いがないって言うのに1人でテンパっていた
…何って、他人ごとだろうが何だろうが、俺はどうもこう、修羅場的なものが大の苦手だったからだ(←そんなモン得意な人は居ないと思いますけど)
(しかし、あっさり帰ったは良いけど、なんだかイヤな感じを残してったよな、ニノの元彼)
どうやら彼は、ニノが自分と付き合っていたコトを周囲に隠し続けていたのを根に持っているらしい
しかも
聞いた限りでは、今現在の自分のパッとしなさをニノが普通じゃなさすぎる所為にしている節がある
(まあ、確かにニノは普通じゃ有り得ない位のハンパないぼんぼんだけどさ)
個人で超ゴージャスな別荘を(10代の頃から)所有してるし
それだけじゃなく、イギリスに(ガチで城みたいな)立派な別荘もあるし
更には、超豪華クルーザー(船酔い防止機能付き)とか持ってるし…
「………………………マジで、パナいな。」(←今更ながらにニノのパナさを再確認してみたり(笑))
「パイナップル?翔くんパイナップル食べたいの?」
俺がボソッと独り言を呟くのを聞いて、智くんが可愛く聞き違いをした(←可愛く聞き違いて(笑))
「いや、パイナップルとは言ってないんだけど…」
「そうなの?でも僕、ニノの特製フルーツ盛り食べたいなぁ
あれ、すんごい美味しいんだよねぇ、やっぱ切り方とかなのかなぁ?」(←自分が食べたかったのね(笑))
それを聞いたニノが、すっかりご機嫌になってニコニコ笑いながら言った
「別にいいっすよ、作っても。」
「俺にもちゃんと食わせろよ!!」(←何時もなかなか食べさせてもらえない撫でぃ)
「へいへい、解ってますよ
今日のは二人へのお駄賃っすからね」
ニノはそう言ってちょっと肩を竦めると、冷蔵庫からフルーツを取り出し始めた
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