第41章 にの、青春の青い思い出!?、の巻
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(そっかぁ、あの人がニノの元彼かぁ)
僕は、なんだか不機嫌そうにしているニノの前を悠然と通り過ぎて店の中に入って来たその人を伺い見た
(……………て言うか、地味だな。)←笑
その人…ニノの元彼は
真面目そうな雰囲気の人だったけど、真面目だって言う以外は取り立てて何と言って表現したら良いのか解らない様な人だった
強いて言うなら…
「…………普通?」
僕は、相葉ちゃんからお絞りを受け取りながら、首を傾げて呟いた
「な、ななに智くん(汗)」
僕がボソッと呟くのを聞いて、翔くんが何故か焦った風に聞き返す
「ん〜ん、別に何でもないよ?」
「そ、そそそう…(汗)」
「……?」
僕は、翔くんたら何を慌ててるんだろうって思いつつも、またニノの元彼をちら見した
(顔は…悪くないけど、凄いイケメンって訳じゃないし
背も…低くはないけど、言うほど高くないし
性格は………見ただけじゃ解らないしなぁ)
パッと見た感じ、やっぱりどう考えても普通と言うか、特にこんな感じって言う特徴が無いって言うか…
「…………やっぱ、普通だな。」(←結局ね(笑))
「大野先生は、よくここに来るんですか?」
「えっ?なに?」
やっぱり普通だなぁって思ってぼんやりその人を見ていたら、その人が僕に話し掛けて来た
ちょっとぼんやりしていた僕は、彼が言ったコトを聞き取れなくて、で、聞き返したら
その人は、ちょっと微妙な顔をして言った
「いえ、ですから……大野先生は、よくこのBARに来るのかなぁと思って」
「ああ、うん…まあね
ニノも相葉ちゃんも友達だからね」
「相葉ちゃん?」
相葉ちゃんの名前を聞いて、その人が渋い顔をする
と
翔くんが焦った様に話しに割り込んで来た
「と、時に君、名前はなんて言うんだいっ!?(汗)」
「えっ…?」
急に名前を聞かれた彼は、ちょっと訝しげな顔をして翔くんを見ると
小さな声でボソッと名乗った
「………佐藤です」
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