第41章 にの、青春の青い思い出!?、の巻
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「ああ」
ニノの話を聞いて、智くんが可愛くぽんと手を叩く
「なる程ね、それで“大野先生”って呼ばれたのか(笑)」
「……ただの同級生じゃないですよ」
智くんがニコニコ笑いながら納得してそう言うと
ニノの同級生だと言う男が、智くんの横にスッと立ち
ニノを睨むようにじっと見詰めながら言った
「当時、俺らは付き合ってたんですよ
もっとも、ニノにそれを人に話さない様に言われてたんで、誰も知らなかったと思いますけど。」
「………………」
刺すような視線を送りながら、自分がニノの元彼だと明かすそいつ
ニノは、それを聞くと黙り込み
難しい顔をしてそいつの顔をじっと見ていた
でも
俺の愛しの奥様は、そんな二人の様子には気付かないらしく
相変わらずニコニコ笑いながら結構な爆弾を投下した
「そ〜なんだぁ!
あ、でも潤くんは知ってたみたいだよ?」(←案外、天然ボンバー(笑))
「「……………」」(←何とも言い難い空気が…)
「た、立ち話しもなんだしさ!
なな中に入ろうよ、ねっ!!(汗)」(←全くの部外者なのに一番慌てている撫でぃ)
「……………そうっすね」
何時もなら、俺の言うことには一々反論するニノが、素直に俺の意見を取り入れてドアを大きく開く
「さ、どうぞ、………お入り下さい」
「おっじゃましまぁす♪」(←相変わらず不穏な空気に気付いていない天然さん)
「おおじゃ、おじゃまちましっ!!(汗)」(←そして関係ないのに焦って噛むヘタレ)
「…………お前は?入るのか?」
智くんと俺が店に入った後
入り口付近に立ったままの元彼に不機嫌そうに声をかけるニノ
すると、声をかけられた元彼は、意味深な笑みを浮かべながら応えた
「入っても良いんだ?
昔はイレさせてくんなかったのにな」
「……何の話だよ」
「さぁ、何の話しでしょう?」
「…………」
「……では、遠慮なく……入らせて頂きますよ」
ニノの元彼はそう言うと
意味深な笑みを浮かべたまま店の中へ入った
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