第41章 にの、青春の青い思い出!?、の巻
智くんが見知らぬ男(どうもあっちは智くんのコトを知っているらしいけど)を見て訝しげに首を傾げていたら
BARのドアが開いて、ニノが顔を出した
「ごめんニノ、ちょっとお家で…」
「久しぶり、ニノ」
「あ?……!!」
ドア越しに智くんの声が聞こえたのか、待ちかねたようにニノが店から出てきて
それを見た見知らぬ男が今度はニノに声を掛けた
声を掛けられたニノは、そいつの方を見ると、あまり見たことがない様な驚いた顔をして固まった
「……ニノ、知り合いなの?
なんだか僕も知ってる人みたいなんだけど、僕、思い出せなくて///」
どうもそいつを知っている風なニノを見て智くんがそう言うと、ニノはハッとして我に返り
そして、何時もの澄まし顔をして言った
「知らなくて当然じゃないっすか、この人美術を選択してませんでしたから」
「え?」
「同級生っすよ、高校の。」
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