第41章 にの、青春の青い思い出!?、の巻
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「いらっしゃいニノ
上がって?」
「うぇ〜い、お邪魔しますよ〜」
学校から、先に帰っていたらしい彼氏の家へ直接行った俺は
出迎えた彼氏に言われるままに部屋に上がった
彼氏の家に遊びに行くのは勿論それが初めてじゃなかったし
言ったら、初キスも彼氏の部屋で済ませていた
…まあ、キスったって、大抵は唇と唇をくっつけるだけのお粗末なモンだったけど
まだウブだった俺らには、それで十分だった
…俺ら、って言うか…
………俺は。
「んで?話しって、何?」
俺は、彼氏に誘われるままに安アパートの一つしかない狭くて汚い部屋の、奴のベッドの上に腰かけて言った
彼氏は俺にそう言われると、難しい顔をして唸りながら
俺の隣に座った
「…………何時まで、黙ってなきゃなんないのかと思ってさ」
「は?」
「俺らが付き合ってること……何時まで黙ってなきゃなんないの?」
「ああ、その話しね」
俺は、思い詰めた様な彼氏から視線を逸らしてベッドに寝転がった
「……もう、学校卒業したんだから、良いだろ?」
「どーかなぁ」
「駄目なのか?何で?」
「さぁなぁ」
俺は、彼氏の質問を適当な返事でかわしながら、ゴロリと横向きになって彼氏に背を向けた
「はぐらかすなよっ!」
「わっ!?」
ハッキリとしたコトを言わない俺に耐えきれなくなったのか
彼氏が横向きになった俺のカラダを仰向けに組み敷いて覆い被さって来た
それから、ちょっと乱暴に俺の唇を奪った
「んっ、……んんっ///」
「ニノ……好きだよニノ……」
「っ!!////」
キスをしながら俺を好きだって繰り返し呟いていた彼氏の舌が、俺の唇を割って口の中に侵入して来て
俺は、焦って自分に覆い被さった彼氏の胸を押し戻そうとした
でも
結構図体のデカかった彼氏を、どちらかと言えば小柄な(←普通に小柄ですけど(笑))俺がそんな簡単に押し退けられる訳などなく
俺は、敢えなくそのままディープキスをかまされまくる羽目になった
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