第41章 にの、青春の青い思い出!?、の巻
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…ソコまでだったら
ちょっと激し目のキスくらいだったら経験はあったし
今みたいにベッドの上でキスをしてて、勢い余ってお互いのナニに手を出して、互いの手によってイかせ合う様なコトは、何度か経験があった
でも
俺は、それ以上のことを彼氏に許すことは無かった
彼氏のコトを、あまり本気で好きだと思えなかったってのも勿論理由の一つだったんだけど
ただ単純に、掘られるであろう立場の自分が、その行為によって受ける痛みとか衝撃が怖かったってのが一番大きな理由だった
だから、俺は
その時もその先のことを恐れて、彼氏から逃れようとしたのだ
「んっ……やめ……やめろやっ///」
「なんでだよ、良いだろ……そろそろ、最後までさせてよ」
「っ!!////」
最後までさせてなんて言いながら、俺を押さえつけた彼氏の手が俺のケツを這い
そして、ケツの穴のあたりを撫でつけた
「な?……いいだろ?」
「よかないわっ!!(怒)」
「うわっ!!(汗)」
俺は渾身の力を振り絞って彼氏を蹴飛ばし押し退けると
そのまま玄関に走った
「ニノっ!!///」
「よかないわっ!!!////」
俺は、自分を引き留めようとする彼氏を振り切って、“よかないわ”と叫びながら、彼氏のアパートから逃げ帰った
(……結局、あれが最後だったな、あいつに会ったの)
このままじゃ、いずれ近いうちに最後まで彼氏に食われてしまう
そう思った俺は、彼氏の部屋から逃げ帰った後、彼氏からの再三に渡る呼び出しを無視して
挙げ句、携帯の番号とかを変えたりとかして…
…結局、彼氏とはそのまま、なんだか曖昧に自然消滅してしまったのだった
雅紀と出逢ったのは
実は、そのほんの数日後のことだったのだ
(………俺って実は、貧乏メンに弱いのかな?(笑))
二人の共通点が、“貧乏”だってことだけだったなぁって思って
雅紀が待つ店に戻りながら
俺は、呑気にそんなことを思っていた
……その彼氏が
その当時のことを、未だに根に持っているコトも知らずに…
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