第41章 にの、青春の青い思い出!?、の巻
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振り向くと、ニノが買い物カゴ片手に立っていた
「どしたのこんな時間に?」
間もなくBARの開店時間なのに、どうしたんだろうって思ってそう訊くと
ニノが、カゴに入ったハーブを手に取って僕に見せた
「ここのが一番安いんすよ、これ」(←野菜の底値を知っている大財閥の御曹司(笑))
「あ、お店の買い出しだったんだね(笑)」
「まあね
んで、俺が可愛いのがどうかしたんすか?」
ニノは、ちょっと肩を竦めながらそう言うと、カゴの中にハーブを戻した
「うん、高校んときのニノを思い出してさ
ほら、ニノ超可愛かったから、卒業式んとき今だってばかりに告られたりとかして大変だったじゃん?(笑)」
僕がそう言って笑うと
ニノはまた肩を竦めてふんって鼻で息を吐いた
「まぁねぇ、俺は今でも抜群に可愛いっすけど、あの頃は若い分無条件に今より可愛かったっすからねぇ
まー、暑苦しい男共に囲まれて死ぬかと思いましたよ(苦笑)」
「……………もてもてだな。」(←何となく羨ましいらしい(笑))
「んふふ///」
僕は、何だかちょっと複雑そうな顔をしている翔くんの腕に再び絡み付いて話の続きをした