第2章 新婚な俺たち、の巻
.
(そういえば、この前ニノに幸せ過ぎて怖いって言ったら、アンタは幸せ慣れしてないからって言われたっけ)
「…幸せだったもん…ちゃんと」
ただその幸せより…不安とか寂しさとか悲しさとかが勝っちゃっただけだもん
「……翔くん…痛いよ」
弱虫な僕は、まだ潤くんのコトを思い出しては、胸が痛くなる
潤くんを…僕が大好きだった人のコトを…
翔くんに出逢うまで…僕の全てだった人のコトを…
(…翔くん…)
僕はもう一度翔くんのコトを考えた
翔くんの声を
翔くんの温もりを
その笑顔を
「…………」
ちくちく痛んだ胸が暖かいもので満たされていく
(…大丈夫…もう、大丈夫)
あなたが居てくれるから僕は大丈夫
強くなれる
「翔くんありがとう…愛してるよ」
そっと小さな声で呟く
あなたに届きますようにって
心を込めて…
「……///」
結局、結論としては
「……しあわせ♡/////」(←笑)
僕はカウンターで一人
くすぐったいくらい甘い幸せな気分に浸っていた
僕の、大事な大事な旦那様を想って
.