第2章 新婚な俺たち、の巻
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(ホントは一日中一緒に居て欲しいけど///)
おうちに居る時、翔くんは何時も僕の手を握っててくれるんだ
そんで、たまに僕を見てにっこり笑ってくれるの
まるで“大丈夫だよ、ここに居るよ”て、言ってくれてるみたいに
本当に翔くんは僕のコト大事にしてくれる
大事にしてくれ過ぎてちょっと困っちゃうくらい
(…あれは出来ればヤメテ欲しいな…
いちいち“大丈夫?”とか“痛くない?”とか、聞くの///)
心配してくれるのは嬉しいんだけど、集中出来ない(苦笑)
(優しくされ過ぎてイヤなんて、僕って変かも)
だけど、なんていうか、優しい扱いに慣れて無くて身体が付いていかない(笑)
(もっと乱暴にして何て言えないし)
翔くんにそんなコト言ったら逆に心配されそうだもん(苦笑)
…って、何かこれって凄く贅沢な悩みじゃない?
優しくされ過ぎて大事にされ過ぎて困ってますって…
(何様なのって感じだよね(汗))
僕はカウンターに肘を立てて頬杖をついた
図書館の館内はひっそりとして静かだ
僕はこのひっそりとした空気が好きだった
本の匂いに囲まれて、ぼんやり物想いに耽ったり、好きな本を眺めたりする
まったりとした、時間と空間
僕はほんわかとした気分に浸って、また翔くんのコトを考えた
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