第40章 家族の肖像、の巻
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正直言って…
…智くんがあの看護士から受けた仕打ちを聞いた瞬間に、ブチ切れそうになったんだけど
そこで声を荒げては、俺の可愛い智くんのナイーブな心を傷つけてしまうかも知れないと思い
グッと堪えた
堪えたんだけれども、やっぱり俺の智くんにひっでーコトをしやがったあの看護士を許す事が出来なかった俺は
密かに奴を探し出してギッタギタにしてやろうと思ったりした(←密かにでは無いです、声に出して言ってましたから)
んが
俺の抑え切れ無かった怒りのオーラを感じ取った智くんが(←だから、普通に声に出して言ってたってば)
仕返しなんかしないでって…仕返しなんかしたら、あの女と同じになってしまうって言うのをきいて
俺は、その通りだなって思い直した
智くんの言う様に、憎しみは憎しみを呼び
復讐は更なる怨みを招く種になる
…だから
復讐なんてことは考えないで
本当に居るかどうかは定かではないけど、奴への罰は神様に任せて
俺は、俺に出来ることを…俺が君にしてあげられることを全力でするだけだって
そう、思った
…ので。
(…とりあえず今は、智くんに超絶気持ちよくなってもらおう♡)
と、思い
俺は、可愛いく照れ笑いしている智くんの中途半端に脱がした服を、全て引っ剥がし
そして、己も服を脱ぎ捨てて真っ裸になった
「智くん……愛してるよ」
そして、尽きることのない俺の、智くんへの溢れかえる愛を繰り返し囁きながら
その滑らかな素肌に手を這わせ愛撫した
「あぁ……しょお、くん///」
俺にカラダを撫でられた君が、快感に震えながら裸の腕を伸ばして
俺に甘えて抱き付く
甘えて抱き付いた智くんのカラダをギュッと抱きしめたら、智くんのカラダからふわっと甘い香りが漂って
そして、柔らかな智くんの体温が、裸の胸に重なって、ジワッと幸福感がその胸の奥から溢れて来た
同時に
ああ、俺は心の底からこの人を愛しているんだと
…俺は、こんなにも人を深く愛するコトが出来るのだと
そんな思いが湧き上がり
幸福感で満たされた胸が、熱くなって君への愛で更に満たされて行った
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