第40章 家族の肖像、の巻
「あ、そうだ!」
まきまきした寿司を頬張りながら幸せに浸っていたら、智くんが可愛くポンっと手を叩いた
「ふぁひ?ふぉーふぁひはほ?」
「また、翔くんは(苦笑)」
何事かと思ってもがもがしながらどうかしたのか訊ねると(←さっきのは“なぁに、どーかしたの?”って言ったらしい)
智くんは、口の中にこれでもかって位に寿司を詰め込んだまま喋る俺に苦笑いしながら立ち上がると言った
「お腹いっぱいになって眠くなっちゃって忘れちゃうといけないから
今お誕生日プレゼント渡しちゃっても良い?」(←お腹いっぱいになりすぎすとすぐ眠くなっちゃう人)
「うん!」
「んふふ…じゃあ、ちょっと待っててね?」
智くんはそう言って可愛くスクスク笑うと、奥の部屋にプレゼントを取りに行った
(プレゼントって…確か、でっかい絵だとか言ってたよなぁ)
俺へのプレゼントを取りに行った智くんの背中を見送って、また寿司をまきまきしながら
俺は、智くんがクリスマスパーティーの帰りに話してくれたコトを思い出していた
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