第40章 家族の肖像、の巻
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「んじゃあ、改めてまして
翔くん、お誕生日おめでとう♡」
「ありがとう智くん♡」
「かんぱぁい♡」
「ちぃ〜っす♡」
本日は、私、櫻井翔の32回目の誕生日
だったのだが
今年は特別遠出はせずに、何時も通り公園でデートした後、近所のスーパーで夕飯のお買い物をしただけでお家に帰って来た
なんでそんなことになったかと言えば
一つには、俺の愛しの奥様が人混みが好きではないので、土曜日に繁華街へ行くのは好ましくない(と俺が勝手に判断した)のと
たまには家でまったり過ごす誕生日も良いんじゃないかって話になったからだった
で
散々お家でまったりイチャイチャした後
只今、智くんと二人仲良く手巻きマキマキ中と言うわけ(←お誕生日のご馳走は手巻き寿司らしいです)
「翔くんももう32かぁ…初めて逢った時はまだ二十代だったのにねぇ」
「そうだねぇ、ギリギリねぇ(笑)」
「ギリギリでも二十代は二十代だもん
…あ、翔くん海苔足りそう?」
「うん♪」
ビールで乾杯した後、仲良く二人でお寿司をまきまきして他愛のない話をする
ただそれだけなのコトなのに、その幸福感たるや…
(ああ〜………幸せ♡)