第39章 let's クリスマスパーティー!、の巻
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今日は、土曜日
週末のお楽しみのデートの日だ
その楽しい週末のデートで僕は
翔くんと二人で七海ちゃんのクリスマスプレゼントを買いに近所のデパートへとやって来ていた
クリスマス間近のデパートは、予想以上に混んでいて
人混みが苦手な僕としては、ちょっと辟易とした気持ちにはなったけれど
でも
可愛い姪っ子の為に(←翔くんの姪っ子は自分の姪っ子だと思っている嫁)と頑張ってクリスマスプレゼントを選んだ
「そろそろ出ようか?」
散々悩んでクリスマスプレゼントを購入した後、僕らは散々並んで喫茶店でお茶をしていたんだけど
何しろ、凄い人で僕らの後にも並んで待っている人が沢山居たのでちっとも落ち着かず
翔くんは、ちょっと困ったみたいな顔でそう言うと、空になったコーヒーカップをソーサーに置いた
「うん、そうだね」
僕も急いで手に持っていたカップの中身を飲み干して頷いた
「いや、マジで…もう少しゆっくり出来るかと思ってたけど
やっぱ有名デパートは半端ないな(苦笑)」
「…そうだね」
伝票を手に取りながら翔くんが苦笑いをして立ち上がる
僕は、自分に差し出された翔くんの手を握ると曖昧に笑った
「どうかしたの?智くん」
レジに向かいながら、微妙な顔をする僕を翔くんが不思議そうに見る
僕は、微妙な笑みを浮かべたまま口を開いた
「……うん、実はさ、翔くんにはまだ言ってなかったけど…」
「あれ?智じゃないか
それに、櫻井くんも」
僕の話しを、今正に話題にしようとしていた人の声が遮った
「あ、松本くん!こんちわ」
翔くんが、喫茶店の入り口から僕らの事を覗き見る潤くんに気付いて、手を上げて挨拶をした
「なんだ、もしかして買い物に来てたのか?」
「……うん」
僕は、翔くんと繋いだ手をギュッと握り締めて俯いた
「智くん…?」
そんな僕を翔くんがまた不思議そうな顔をして見て首を傾げる
でも、僕はその視線を感じながら顔を上げることが出来ずに俯いたまままた「うん」とだけ言った
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