第38章 忘却の彼方に…、の巻
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「ってぇなッ!!
つうか長くなってんじゃねぇかよッ(怒)(怒)」
ニノが付けたあだ名が長くなって怒り出す翔くん
「うるせー!ヘタレ変態エロ撫で旦那ッ!!!」
わざと、ふざけて翔くんにヘンなあだ名をつけるニノ
「“変態”“ヘタレ”と来たら、次はナニかなぁ?」
その二人に乗って考え込む相葉ちゃん
「あはははは///」
それを見てツボったフリをして、無理に笑う僕
それは、ちょっとだけぎこちなかったけれど
何時もと変わらない光景だった
「やっぱ、追加すんならプチメタボとかじゃね?」(←悪い顔して笑うわんこ)
「う、うるせー!!////」(←さとちが心配で一時痩せたのに最近また太りだした人)
「ね、“プチメタボ”と“肥満気味”って、どっちのが太ってんのかな?」(←変なコトが気になる天然さん)
「知るかッ(怒)(怒)/////」(←ちょっと泣きそう(笑))
「あははははは////」
僕が、何食わぬ顔でしらんぷりしたコトを
多分
その場にいたみんなが気付いていたのに
誰もそのコトには触れずに、僕と同じようにしらんぷりしてくれる皆が嬉しくて
泣きそうになってしまうのを誤魔化す為に
僕は大声で笑い続けた
だって
万が一、堪えきれなかった涙が零れてしまっても
『笑いすぎたから』って、言い訳が出来るから…
(ごめんね、皆……ありがとう
何時かきっと……何時か、必ず……)
あの日のことを、言える日が来ると思うから…
…だから、それまで僕の見え透いた芝居に付き合ってね…
「“メタボ”って言うより“肥満”って言った方がデブっぽいけどなぁ」(←撫でぃをガン見して首を傾げるわんこ)
「お、俺はまだデブじゃねぇっ!!!////」(←まだて。(笑))
「じゃ、“ぷちおデブ”だ!」(←天然爆弾投下)
「お、良いねそれ♪」(←相方の爆弾にご満悦なわんこ(笑))
「おデブだけは止してぇッ!!!(泣)」(←とうとう泣き出すヘタレ撫でぃ)
「あはははははは/////」(←てか、ガチで爆笑してませんか?)
こうして
画家業を再開した日の夜は
とっても楽しく…ちょっとだけ切なく更けて行った
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