第38章 忘却の彼方に…、の巻
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ごめんね
ごめんね
弱い僕を、ゆるして…
君を、忘れたふりをして
君が、居なかったことにして
全て無かったことにしなければ
愛する人を思い出す事が出来なかった僕を
…ゆるして
何時か、きっと
何時の日か、絶対に
君のこと、ちゃんと覚えてるんだよって
ちゃんと…話せる時が来ると思うから
だから、それまでは
皆の優しさに、甘えさせてね
そして、何時の日にか
何時の時代にか
必ず、逢おうね
まだ見ぬ君
大切な僕の君
…何時か、きっと…
僕が、君を
この世に送り出してあげるから
大好きだよ
僕の可愛い君
今はまだ、逢うことが出来なかったけれど
僕は…僕と翔くんは
君を愛してるよ
だから、何時かきっと逢おうね
僕の、大切な君
………僕の………
………産んであげることが出来なかった、愛しい赤ちゃん………