第7章 思い出の別荘、の巻
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それこそ、もう過去のことなんだからって思って
…翔くんと、ニノたちと一緒に旅行出来る機会なんて、そうそう無いと思って
僕は、潤くんとの思い出が詰まった別荘へやって来た
…でも
「…やっぱ、ダメじゃん」
「何が、駄目なの?」
「Σえっ?///」
暖炉の前のソファーに座って、ぼんやり潤くんのコト思い出して溜め息をついたら
すぐ後ろから翔くんの声がして、びっくりして振り向いた
ソコには、心配そうに僕の様子を伺う翔くんが…
「ニノが、夕飯の買い出しに行くって…智くん行く?」
「えっと…翔くんは?」
「ニノはどっちでも良いって言ってたから、智くんが行かないなら、行かない」
「…そう」
どうしよう…僕、きっと様子がヘンだよね?
翔くん、何か凄く心配そう…
「行く…」
「やっぱ、残ろう」
翔くんが珍しく、僕の言葉を遮った
「智くんなんか具合悪そうだし、別にみんなで行く必要ないし
…その方が、相葉くん喜ぶし(笑)」
翔くんが、僕の隣に座って優しく肩を抱いてくれた
「ね?残ろ?」
「…うん」
翔くんは「ニノに言ってくる」って言って、小走りに部屋を出て行った
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