第7章 思い出の別荘、の巻
.
潤くんも、イイトコのおぼっちゃまだったから別荘は持っていたけど、当然潤くんの親の所有してるモノだった
だから、僕を連れて行くのは、ちょっと気が引けていたらしい
ニノの別荘は…
どんだけなのって思うけど、ニノ個人の所有する別荘だったから
潤くんがココなら誰に気兼ねする事も無く、思う存分愛し合えるって言って
年に数回、長めの休みがある度に、ニノに借りて此処へ来ていたのだ
別荘をぐるっと囲む森も全部、ニノの別荘の敷地だったから、僕らはそれこそ、所構わず愛し合った
…まあ、何て言うか、半強制的ではあったけど(笑)
(本当に、このままじゃ普通のエッチが出来なくなっちゃうんじゃないかって、思ったもん)
そのくらい潤くんのエッチは、激しかった
(潤くんと翔くんって、何か正反対みたい)
クールで、激しい潤くんと
暖かくて、優しい翔くん
(今は、もうイヤかな…あんなのは)
この上もなく強烈な快感をくれた潤くん
でも、今は優しく包まれる幸せが心地イイ
ふわふわ、雲の上に浮かんでるみたいな翔くんとの時間
涙が出ちゃうくらい、すごく幸せな気分になるの
(別に、潤くんとの事を否定するつもりはないんだけど…)
…僕も、若かったし(笑)
(…やだな、僕ったら…)
その気がないのに、僕は気が付いたらずっと潤くんのコト思い出してた
.