第38章 忘却の彼方に…、の巻
「あ…入っても、良いかな?
……智くん……」
『……智くん……』
「…!!!///」
漸く気が付いたのか、あの人が…櫻井さんが寝室を覗き込んで、僕を呼んだ
その声があの声と重なる
(……やだ……いやだ、思い出したくない…!!)
また記憶が蘇りそうになって
…それが、怖くて…
「さ、智くん…」
「いやっ!!来ないでッ!!!///」
気付いたら、部屋に入って来ようとする櫻井さんを、思い切り拒絶してしまっていた
「Σひぃい〜〜っ(泣)」
─ぱた。(←撫でぃ再び昇天)
「……あ。///」
(……やだ、うそ……)
可愛い///(←笑)
「………///」
僕に拒否られて、悲鳴をあげながらまた倒れてしまう櫻井さん
そんな櫻井さんを見て、再び胸がキュンとなった
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