第37章 嵐の到来、の巻
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ニノはそう言ってぽんぽんと僕の頭を叩くと、とりあえず戸田さんを部屋に案内して来ますと言ってリビングを出て行った
その後に続いて、戸田さんが部屋を出る
と
部屋から出る瞬間
ふっと戸田さんが振り返って僕の方を見た
「!!!/////」
その、刺すような視線は
間違いなく僕のお腹に向けられていた
殺気と言っても過言ではないその気配に、ざわっと体中が粟立つ
「………では、後ほど」
「………………」
戸田さんはそう言ってまた作り笑いを浮かべると
ニノに連れられて彼女が宿泊する部屋へ向かった
「………こわぃよ……こわぃよ、翔くん………
………はやく………はやく来て……////」
僕は、あまりの恐怖にガタガタと震える自分の体を抱き締めて
その場にうずくまった
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