第36章 奇跡の予兆、の巻
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「頼むから俺にもなんか食わせろッ!!」
ニノがフルーツのお皿をカウンターには置かずに、直接僕の口にばかり運ぶものだから
お腹が空いている翔くんが堪えきれなくなって叫んだ
「ごめんね翔くん!僕ばっかはぐっ////」(←喋ってる途中で口の中にフルーツを突っ込まれた)
「良いんですよエロ撫でがっぱは食わんでも。
3・4日食わなくても平気なくらいの蓄えがあるんですから」(←笑)
「んだとニノ!
俺は最近筋トレしてっから今はもう太ってねぇんだかんなッ!!!(怒)」(←ずん様宅でさとちにわき腹を摘まれたのがショックだったらしい(笑))
「ふぅん、筋トレしてんだ?」
翔くんの抗議の雄叫び(笑)を聞いて、ひたすら僕の口にフルーツを運んでいたニノがその手を止めて
翔くんの体を下から舐めるように見る
「……いやん、そんなに見ないで♡」(←ちょっと恥ずかしいらしい(笑))
「何やってんすか、気色悪い。」
ジロジロとニノに体を見られて可愛く照れる翔くん(←多分可愛いと思ったのはさとちだけですが)
それを見てニノは何故か嫌そうな顔をしながらも(←何故かじゃないよ)フルーツ盛りのお皿を翔くんの前に差し出した
「でもまあ、確かに前より痩せたみたいっすね
沖縄行った時がピークだったんじゃないっすか?」(←何気によく見ている(笑))
「う……ま、まあな(汗)」
「んぐんぐ………ごくん///(←やっとフルーツを飲み込んだ)
はぁ、そうなの、痩せたの翔くん筋トレして!
今日だってさっき公園で…………(汗)////」
公園で『高い高い』してもらったんだと言いかけて、自分が言いかけたコトの恥ずかしさに気付いて
僕は話している途中で口ごもって黙り込んでしまった
それを見て、ニノがにまっと笑ってカウンターに顎を乗せ、僕の顔を下から見上げた
「さっき公園で、何です?」
「な、なんでもなぃ///」
「そんな顔して“なんでもない”つっても一個も説得力無いっすよ?
ほれ、白状なさいよ!」(←カウンターに顎を乗せたままさとちのほっぺをツンツンしている)
「な、なんでもなぃってばぁ////」
「高い高いしてあげたんだよ
俺が智くんを。」
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