第7章 思い出の別荘、の巻
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「…株?」
「うん、僕はよく解んないんだけど
なんだかそうゆう会社に任せてるから、自分は何にもしないんだってさ」
「…それで食ってけるって…てか、俺らより収入あるって…」
あいつ、何モンだ!?
「財閥の御曹司なの、ニノは」
「……へ?」
「あ、知らなかったんだ?
おーのくんが臨時講師してた学校だって、イイトコのおぼっちゃんしか入れない学校なんだよ?」
「…マジ?」
え?てことは…
「…潤くんも、イイトコの、おぼっちゃん」
あ、やっぱそうなんだ(苦笑)
「…ゴメンなさい…聞きたそうな顔してるかなって、思っちゃって…」
松本くんの名前を出した後、智くんが俯いて申し訳なさそうに呟いた
「何で謝るの?」
「だって、聞きたくないでしょ…そんなコト」
「ううん、聞きたかったよ?さすが、智くんは俺の事解っててくれてるなって、思ったよ?」
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