第7章 思い出の別荘、の巻
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ここのとこ、立て続けに色々あって、なんかちょっと息抜きしたいよねぇ
なんて
何時もの土曜日、智くんと相葉くんの店で話してたら急に相葉くんが話に割り込んで来た
「じつはさ、この店ちょっと改装するんだ。
一週間くらいでおわるんだけど、ニノと旅行でも行こうかなんて言ってたんだ…ヨカッタラ一緒にいかない?」
「あ、そうなんだ、何時?」
「来月の頭…ニノの別荘に行くから、宿泊費はかからないし」
「え?別荘??……そう言えば、ニノって、仕事なにしてんの?」
「あれ?翔くん知らなかったっけ?」
智くんが眼を丸くして言った
「うん、知らない」
「そうだっけ?」
可愛く首を傾げる智くん
「でも、職業っていうと、何て言っていいか解んないな…」
「へ?なんで?」
それを聞いた相葉くんが、最近の俺のお気に入りのシラスパスタをカウンターに置いて言った
「まあ、何にもしてないから、無職っていうんじゃない?」
「あぁ?無職!?」
「でも、僕らより収入あるじゃん?」
「えぇ?マジで??」
「そうなんだよね…働くのバカバカしくなっちゃう(笑)」
「えぇえ!?そんなに!??」
智くんと相葉くんを交互にみて焦る俺を見て、二人が顔を合わせて笑った
「株かなんかやってるんだって」
智くんがクスクス笑って言った
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