第35章 夢のあとのその先(後編)、の巻
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「しねぇよっ(怒)」
「いて。(笑)」
相葉ちゃんの発言に、ニノがすかさずツッコミを入れて相葉ちゃんの頭を小突く
でも、相葉くんは何故か嬉しそうだ(笑)
「んふふ、本当に2人は仲良しだねぇ///」
智くんはそんな二人を見て小さな声でそう呟くと
クスクスと笑いながら、俺の腕に絡み付いた
「相葉くんたち帰るなら、俺車出すよ?」
俺は、自分の腕に絡み付いた智くんの綺麗な手を握りながら、相葉くんとニノを交互に見た
「あ、まじで?助かるわぁ♪
ね、ニノ、櫻井くんが送ってくれるって♪」
「んなこと言わなくても解ってるよ、俺だって聞こえてたんだから」
「そっかそっか、ニノも早く帰ってイイコトしたいのかぁ♡」
「誰もんなコト言ってねぇだろッ(怒)」(←再びあーばちゃんの頭をどやすわんこちん)
「あいた。(笑)」(←そんでもってやっぱり嬉しそう(笑))
「……んじゃ、俺、ちょっと二人を送ってくるね(苦笑)」
俺はイチャイチャ小競り合いをする相葉くんとニノを見て笑いながら立ち上がった
「うん、いってらっしゃい♡」
「行ってきます♡」
可愛くお見送りしてくれる智くんのいってらっしゃいを背に
俺は相葉くんとニノを連れて、一旦松本邸を後にした
「………でも、偉いと思いますよ、あんたは」
車を走らせること暫し
もう間もなく二人のマンションに到着する頃になって
車に乗っている間、何だか難しい顔をしてずっと黙っていたニノが、徐に口を開いた
「何だよ、急に?」
「別に…そう思ったから、言っただけです」
「……そう」
「……そう。」
「あ、着いた!櫻井くんありがとね♪」
何だか微妙な雰囲気になりかけた所で車がマンションに到着して
相葉くんが、元気にお礼を言った
「んじゃ、またね!
ほらニノ、行くよ!!」
「………じゃ。」
「おう」
ニノは、微妙な雰囲気を漂わせたまま適当に挨拶をすると
相葉くんに手を引かれてマンションの中へ消えていった
「…………さて、戻るかな(苦笑)」
ニノにはニノの想うことがあるんだろうけど
相葉くんが居るから大丈夫だよな
とか思いつつ
俺は愛妻の待つ松本邸に再び車を走らせた
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