第35章 夢のあとのその先(後編)、の巻
「…良かった、まともに話せるヤツが居た(笑)」
潤くんは、部屋の端っこに居た俺には気付いていなかったらしく
酔っ払った様子のない俺を見て、安堵したようにニマッと笑った
俺はそんな潤くんを軽く睨んで文句を言った
「何であんなに強いお酒買ってくんだよ!
皆あっと言う間に酔っぱらっちゃってさ!!」
「ニノは飲まなかったのか?」
俺の文句を聞いて、潤くんが腕組みをしながら首を傾げる
俺はテーブルの上の皿を手に取りながら、ぷりぷり怒って答えた
「俺はあの手の強いのは飲まないの!!」
「…それにしても、お前の彼氏はバーテンダーだろ?強いんじゃないのか?」
「だって、普段そんなに飲まないもん仕事だから」
「そんなもんなの?」
意外だって言わんばかりに肩をすくめる潤くん
俺は、床に座って酒を飲みながらうひゃうひゃ笑っている雅紀を横目でみた
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