第34章 夢のあとのその先(中編)、の巻
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「あ〜、本当だぁ(笑)」
「だから、本当だぁじゃないっしょ!こんなの飲んだら帰れなくなっちゃいますよ!」
「別に帰れなくたっていいじゃん、奥さん居ないんだから泊まってけば。」
「Σえっ!?」
俺は、思いがけない智くんの爆弾発言に、可愛い我が嫁を二度見した
「……泊まってくって、あんたね(苦笑)」
「いいじゃん!そしたらさぁ、翔くんも気兼ねなく飲めるしさ♪
ね、良いでしょぉ、翔くん♡」(←今度は旦那にすり寄るさとち)
「Σえっ!?いいいやその…」(←本当は嫌なんだけどそうとは言えない(笑))
「良いよねぇ?……ね♡」(←必殺オネダリ上目遣い)
「Σよかですともッ!!///」(←速攻で快諾(笑))
「わぁい、翔くんだぁいすき♡」(←甘えて旦那に抱き付くさとち)
「いゃあん、俺も智くんだぁいすき♡」(←その嫁を喜び勇んで抱き返す撫でぃ)
「…………あほだな。…マジ、あほだ。」(←めっちゃ冷めた目でバカップルを見ているわんこ)
「お?うまいじゃんこのテキーラ♪」(←いつの間にか開けて飲んでいるあーばちゃん)
「………はぁあ〜……バカばっかだよ、全く。」(←超強いテキーラを勝手に開けてクピクピ飲んでいるあーばちゃんを見て思い切りため息をつくわんこ)
ニノは
「俺は強い酒は飲まないから摘みでも作ってるんで、それはあんたらでどーにかして下さい」
と言うと、キッチンへ去って行った
「…ニノさ、なんかピリピリしてねぇか?」
俺は相葉くんにテキーラを注いでもらいながら、首をひねった
「うん、まあ……ニノもさ、ニノなりに、色々あるんだよ(笑)」
相葉くんは、俺の隣に張り付いている智くんのグラスにもテキーラを注ぎながら、ちょっと微妙な顔をして笑った
「色々って?」
「……ニノ、もしかして……僕が潤くんと別れたの自分のせいかもとか、まだ思ってたりするのかな?」
色々って何ぞやと、更に首を傾げる俺の腕に、ぎゅっと抱き付いて
智くんが小さく呟いた
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