第34章 夢のあとのその先(中編)、の巻
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(あ、そうか!その手があったか!!)
と、思ったら…
「ぱぱの、もちもち、ここにあるの!!」(←さとしくんのお手てにずん様のスタイリッシュな携帯電話(ヨダレのオプション付き(笑))が…)
「「「え?」」」
智くんの携帯がダメなら松本くんの携帯に、と思ったら
その頼みの綱が、更にダメそうな状態でさとしくんの手に握られていた(←ヨダレ塗れだからね(笑))
「………………」(←撫でぃ、ムンクの叫びの体勢で気絶中(笑))
「…潤くんのだね、それ」
「ぱぱの、もちもち!しゃとちがね、とったの!」(←嬉しそう)
「…置いてかれた腹いせか?」(←んで、わんこも半笑い(笑))
「Σんがぁーーーっ!!さぁーーとしくぅうーーーんっ!!カンバァーーーック!!!」(←急に意識が浮上したらしい)
俺は、本日何度目か解らないパニックに陥りながら
声の限りに叫んだ
「Σ智くぅうーーーーーんッッ!!!!捨てないでぇええぇえーーーーーーッ!!!!(猛烈号泣)」(←多分、間もなく声が出なくなります(笑))
(嗚呼、何故だ智くん!!
あんなにも永遠の愛を誓い合ったって言うのに!!
毎日毎日朝から晩まで暇さえあればお互いに愛してるって言いあってたじゃないか!!
それだけじゃない!!
調子が良いときは公衆の面前だろうがニノがマジギレしようがアホほどどっちの方がより愛してるかを競い合ったりしたじゃないかっ!!!
それを今更捨てるだなんてあんまりだよ智くんッッ!!!(号泣))
「…………どんだけ鬱陶しいんだよ、あんたらは。」(←全部聞こえていたらしい(笑))
「まあまあニノ、そんなに羨ましがらないの!」
「羨ましかないわっ(怒)」
「あ〜、もちもちおれら!しきゅーかいぎのしりょーをいえまれおくってくりぇ!」(←パパのマネをしながらママゴトを始めた(笑))
「うわぁあ…ぁ〜……ん……さ……としくぅう……う〜……んッ……ゲホゲホ(汗)」(←もう既に喉が限界(笑))
─ガチャガチャ
「ただいまぁ〜」
と
泣き叫び過ぎて、俺の声が二丁目のお姉さん風お兄さん寄りになったところで
玄関の戸が開く音と共に智くんのプリティーボイスが聞こえた
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