第33章 夢のあとのその先(前編)、の巻
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「しゃとしまま!」
「…へ?」
「しゃとしまま、しゅきー!」
「ホント?僕もさとしくんすきぃ♡」
「わぁーい!」
「…智くん…」
「…泣くこたないでしょうよ」
茫然とする俺の目の前で楽しそうにさとしくんとイチャイチャする智くんを見てヘタレる俺の肩を
ニノが、憐れみに満ちた目(笑)で見ながら、ポンポンと叩いた
「泣いてないよっ泣いてなんかないよっ(泣)」
「櫻井くん、はい」
俺は涙に咽びながら精一杯虚勢を張った(笑)
そんな俺に、相葉くんがニコニコ笑いながらティッシュを箱ゴト手渡してくれる
俺はソレを遠慮なく受け取ると、垂れ始めた鼻を派手にかんだ
「うぅ…ありがとう…相葉くん…(ちぃーんっ)」
「…泣いてんじゃん」
「鼻をかんだだけだもんっ!!(泣)」(←まだ強がっている(笑))
「翔くんどうし…きゃっ!///」
派手に鼻をかむ俺を見て、また嫌そうな顔をするニノに
俺が泣いてないと言い張るのを見て、智くんが心配そうに声を掛けた直後
智くんが、可愛く悲鳴を上げた
「Σあぁあっ!!!何してんのぉっ!!?(号泣)」
何事かと驚いて智くんの方を見たら
なんと!
ななんと!!(←笑)
さとしくんが智くんのシャツを捲り上げて智くんのお胸を弄っていた
俺は、その有り得ない光景に我を失って涙を振り乱しながら立ち上がった
一方、智くんはと言えば、可愛いお顔を真っ赤にして色っぽく悶えている
「ちょっ…さとしくんっ!
くすぐったいからっ!!///」
身を捩って痴漢の魔の手から逃れようとする智くん(←相手は二歳児だってば(笑))
だがしかし
小さな変質者(←だからやめなさいって)は、そんな智くんに向かってとんでも無いコトを言った
「しゃとしまま、おっぱいちっちゃいねぇ?」
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