第33章 夢のあとのその先(前編)、の巻
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「ま、待ちなさいさとし!!ばっちぃからそれを口から離しなさいっ!!」さとしっ!!!(汗)」
「あぁーーうっ!!あぅうーーんっ!!」(←興奮しすぎて野生化した?(笑))
まるで餌をくわえて疾走するチーターさながらに(笑)リビングをスリッパをくわえて走り回るさとしくん
それを、潤くんが大慌てで追い掛ける
僕は、普段では見られないその光景に戸惑って
テレビの前に座ったままそれを呆然と見ていた
「…信じられない光景ですな」
「…まったく」
ぼけっと追いかけっこする潤くんとさとしくんを見ていた僕の隣で
普段の沈着冷静な潤くんからは想像出来ないその姿をニヤニヤ笑いながら見ていたニノが、にやけたままボソッと呟き
それに、相葉ちゃんが同じ様に笑いながら同調する
でも僕はその光景に、なんだかちょっと複雑な気分になっていた
…………だって。
「…なんか、僕が怒られてるみたい」(←名前が同じだからね(笑))
潤くんが「さとし」と連合しながらさとしくんを追い掛けるのを見て僕がぽつりとそう言うと
ずっと黙っていた翔くんが、さとしくんに負けず劣らない大声で叫んだ
「智くんは何も悪くない!なんっも悪くないよっ!!」
「んにゅっ///」(←そしてまた抱き潰された(笑))
「ウルサイぞお前ら!見てないで、早くそいつを捕まえてくれっ!!」
一生懸命さとしくんを追いかけまわしていた潤くんは、誰もそれを手伝ってくれないのを見て、息を切らせながら文句を言った
それを聞いてニノがまたにやりと笑い、ちょっと意地悪を言った
「いやぁ、まさか、同じ名前とはね…近親相姦とか、カンベンしてよ?」
「バカ言ってんじゃねぇ!!それより、早く…あっ!それはパパの大事な…」
「「「「ぱぱ!?」」」」
(嘘、潤くんては自分のこと『ぱぱ』なんて呼ばせてるの!?///)
全くイメージにない呼び名(笑)に、一同が驚く中
ニノが、嬉しそうに身を乗り出して言った
「嘘でしょ!?潤くんパパって呼ばせてるの!?」
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