第33章 夢のあとのその先(前編)、の巻
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「潤くん、来たよぉ♡」
「ああ、いらっしゃい智
どうぞ上がってくれ」
「お邪魔しまぁ〜す♡」
松本邸に車が到着すると、智くんがいの一番で車を降りて玄関に向かった
で、遅れて俺と相葉くんたちが玄関の前へ行くと、丁度松本くんが顔を出して
爽やかな笑顔を見せながら智くんに家に上がるよう促している所だった
それにしても
あんなに可愛く「お邪魔しまぁ〜す♡」なんて智くんに言われたら、俺なら原型が無くなる位に顔がデレてしまいそうなのに
松本くんと来たら全く冷静で、尚且つ格好いい
ドアを開けたままさり気なく智くんを家の中にエスコートする姿は、紳士そのものだ
何にしても、兎に角松本くんは、やることなすこと全てがスマートで格好いい。
(……やっぱなぁ……俺、松本くんには適わない気がすんだよなぁ……)
なんて
早速弱気になっていたら、松本くんがカッコ良くドアを押さえたまま俺に声を掛けて来た
「櫻井くんも、上がってよ」
「ははははいっ!!おお、お邪魔しま〜す!!(汗)」(←またビビり出す撫でぃ)
俺が松本くんに促されてへっぴり腰で靴を脱ぐのを見て
その横で相葉くんが靴を脱ぎだした
「おっじゃましまーす♪」(←初めて来たのに全く物怖じしていない天然さん)
「しゃーっす。」(←何気に何度も訪問している為超気が抜けているわんこ)
「あっ、ちょちょちょっと待てよ二人ともっ!!(汗)」(←先に靴を脱ぎだしたのに置いて行かれた(笑))
「きゃ〜〜♡♡
さとしくんまた大きくなったねぇ♡///」
焦ってなかなか脱げない靴と格闘していたら、リビングの方から智くんの上擦った声が聞こえてきた
「しゃとちー、いらったい!!」
「いやぁん、かわいいっ!!!
もう、ちゅーしちゃうぞ♡///」(←笑)
「Σなぬっ!?(汗)」
俺は、リビングから聞こえてきた智くんの聞き捨てならないセリフに焦り
玄関に靴を脱ぎ散らかして速攻で部屋に上がった
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