第33章 夢のあとのその先(前編)、の巻
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相葉くんたちのマンションに到着すると、俺はそのまま車で待機して智くんが二人を呼びに行き
それから暫くして、智くんが二人を連れて車に戻って来た
「おっはよ〜、櫻井くん♪」
「おう、相葉くんおはよう(笑)」
「………何がおはようだよ(怒)」
元気に俺に挨拶をする相葉くんを押し退けて、車の後部座席に乗り込みながら
ニノがちろっと相葉くんを睨んだ
「もうおはようって時間じゃねぇだろ(怒)」
「だって、さっき起きたんだからさ、オハヨーでイイじゃん。」
「何時起きようが、もう昼前なんだよ!
……ったく(怒)」
なんでだか知らないが、どうもニノは寝坊した所為で機嫌が悪いらしい
乗り込んだ後部座席で、プリプリ怒って腕組みをしている
「ニノ……ごめんね、付き合わせちゃって……本当は、潤くんち行きたくなかったの?///」
ご機嫌が超ナナメなニノを見て、智くんが申し訳無さそうに眉を下げた
ニノは、そんな智くんを見ると
ちょっと慌てて後部座席から乗り出し、車の横に立ち尽くしている智くんの手を握った
「違いますよ!そうじゃなくて、せっかく大野くんと遊べるのに、寝坊してろくすっぽ準備が出来なかったから!!///」
「……準備って?」
「だから、着てく服選んだりとか、付けてく香水選んだりとか、新作の手品仕込んだりとか…」(←多分相葉くんとデートに行くより気合いが入ってます(笑))
「…………どんだけ楽しみにしてたんだよ(苦笑)」
「うるさいぞ撫で肩ッ!!(怒)」
ニノの気合いの入りように呆れて笑う俺に怒鳴るニノ
と
相葉くんがそのニノを後部座席に押し戻して自分もその隣に乗り込みながら言った
「ごめんねー、ニノ!
ニノが楽しみにしてたのは解ってたんだけど、ついつい寝坊しちゃう位えっちしちゃって!!」(←真顔で恥ずかしい事を謝る天然さん)
「黙れこの相バカッ!!!(怒)/////」
ニノは、寝坊した恥ずかしい理由(笑)を暴露されて顔を真っ赤にして怒ると
思い切り相葉くんの頭を小突いた
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