第6章 浮気は男の甲斐性? の巻
「うん、後でね、しょおくん愛してる♡」
黙って僕を見つめる彼に見せつける様に、思い切り甘えた声で言ってみた
『えへぇ///智くぅん、俺も愛してるよぉ♡♡////』
…どうも、効果は翔くんのがあったみたいだけど(笑)
電話を切って彼をじっと見る
彼は相変わらず何も言わないで僕を見てる
「用事が済んだなら、帰ったら?僕は翔くんが来るまで絵を描いてるから」
「…羨ましい」
「え?」
彼はちょっと拗ねた顔をして言った
「いいな…アンタみたいな人に、そんなに想われて」
「……」
彼が肩をすくめて溜め息をつく
「大人しく帰るよ」
「…そうして」
彼は「じゃ」って言って軽く片手を上げると部屋を出て行った
バタンッて玄関の戸が閉まる音と共に僕は床に座り込んだ
「ふ…ふぇ……怖ったよぉ////」
僕は安心したら急にまた怖くなって泣いてしまった
心配するから、翔くんには内緒にしょっと(笑)
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