第33章 夢のあとのその先(前編)、の巻
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「そう言やぁ、今週末でしたよねぇ?
潤くんちにみんなで押し掛けんの」
今日は、たぁちゃんちのお茶会の日
んで、例によってニノと何時もの喫茶店で待ち合わせしてたんだけど
僕より遅れて待ち合わせの場所にやってきたニノが
椅子に座りながら言った
「押し掛けるって何だよ(苦笑)」
「え?だってアレっしょ?
潤くんの嫁の留守を狙ってみんなでドンチャン騒ぎすんじゃないんすか?
酒池肉林的な。」
「そうじゃないでしょ!!
もう…さとしくんだって居るんだから、へんなコト言わないでよね///」
僕がふざけたコトを言うニノをちょっと睨んだら
ニノがにぃっと悪い顔をして笑った
「いやぁ、しかしねぇ…赤ちゃんが産まれたからちょっと顔を見に行くってならまだしも
元彼んとこに旦那連れで遊びに行くってどうなのよ?」
「うぅ〜///」
いきなり痛いところを突かれてしまった(笑)僕は、ぷうっとぽっぺを膨らまして
拗ねた顔をしながらニノに言い訳をした
「解ってるよ、そんなの非常識だってコトぐらい…
…だからニノと相葉ちゃんも誘ったんじゃん///」(←あ、そうだったんすか?)
「ふぅう〜〜〜ん?」(←物凄いジト目で見ている)
「な、なんだょ///」
僕は、妙にイヤライ目つきで僕を見るニノから顔を逸らすと
無意味にカフェオレのグラスをストローでかき混ぜた
それを見て
ニノが僕と同じ様に、アイスコーヒーをストローで回してカチャカチャ言わせて
ちょっと声を低くしながら言った
「……でもさぁ……本当に大丈夫なんすか?潤くんちに行ったりして」
「大丈夫って……何が?」
「いや、だから…
…こんなコト俺が言うのもなんだけど…
…潤くんも、ちょっと可哀想っすよ」
「………」
僕は、グラスをかき混ぜたまま、黙ってニノを見た
「……よそ見してかき混ぜたら、零しますよ。」(←そこっすか?(笑))
「……………………潤くんは、やっぱり………迷惑だと思ってるかな…?///」
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